【2月1日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)財務省は1月31日、2023年6月から37万5000ディルハム(約1180万円)を超える営業利益に法人税9%を課すと発表した。財源の多様化に向けた試みの一環。

 9%は世界でも低い水準で、財務省は国営首長国通信(WAM)を通じて出した声明で、「世界でも最高レベルの競争優位性を持つ」としている。

 個人所得税やキャピタルゲイン税は導入せず、自由貿易地域の優遇税制も継続する方針。

 UAEは長らくタックスヘイブン(租税回避地)として知られ、多くの多国籍企業の地域統括本部が置かれているが、石油依存経済からの脱却と産業の多角化を目指している。

 同国は今年、国際金融市場の主流に合わせ、週末の公休日を金・土曜日から土・日曜日に変更した。(c)AFP