【12月28日 AFP】フィリピンのデルフィン・ロレンザー(Delfin Lorenzana)国防相は28日、韓国の造船大手現代重工業(Hyundai Heavy Industries)に、小型の軍艦コルベット2隻の建造を発注したと明らかにした。フィリピンは南シナ海(South China Sea)の領有権をめぐり中国と対立しており、海軍の近代化を進めている。

 契約額は280億ペソ(約640億円)。現代重工業は5年前にもフィリピンからフリゲート2隻の建造を受注している。

 フィリピン海軍は、ベニグノ・アキノ(Benigno Aquino)前大統領が2010年、近代化を始めるまで、第2次世界大戦(World War II)時代の米国製の船を使うなど、装備が老朽化していた。

 フィリピン政府は近年、南シナ海での中国との対立を受け、装備を強化している。米から沿岸警備艇2隻、オーストラリアから上陸用舟艇3隻、日本から巡視艇を調達した。(c)AFP