【12月16日 AFP】オランダ王室は15日、王位継承者のアマリア王女(Princess Amalia)の誕生日パーティーに21人を招待したことについて、新型コロナウイルス対策規制に違反していたとして遺憾の意を表明した。

 アマリア王女の18歳の誕生日パーティーは11日、王宮に隣接する公園で開催された。招待客にはワクチン接種済みであること、検査を受けること、対人距離を確保することが求められた。

 マルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は議会に宛てた書簡で、「王室はパーティーを屋外で開き、(検査や対人距離の確保などの)予防策を講じることで、新型ウイルス対策を責任をもって受け止めようと努力した」と説明した。

「国王は、振り返って考えてみると(パーティーの)開催は得策ではなかったと述べた」

 ルッテ氏は参加者数に言及しなかったが、地元メディアは政府発表として招待状21通が発送されたと伝えた。同国の新型ウイルス対策規制下では、自宅に招くことのできる人数は、13歳以上の場合、4人までとなっている。

 政府は14日、変異株「オミクロン株」への懸念の高まりを受けて、小学校を前倒しでクリスマス休暇入りさせ、夜間外出禁止令を延長した。

 アマリア王女は7日、18歳の誕生日を迎え成人となり、政府の最高諮問機関であるオランダ国務院(Dutch Council of State)の構成員となった。

 王室は新型ウイルス流行下に失態を繰り返したことで、人気を下げている。国王夫妻は2020年10月、同国で部分的ロックダウン(都市封鎖)が実施される中でギリシャに出掛けて国民の批判を浴び、休暇を中断し帰国した。(c)AFP