【11月14日 AFP】アフガニスタンの首都カブールの検問所近くで13日、小型バスが爆発し、著名な現地ジャーナリストが死亡、少なくとも4人が負傷した。爆弾による攻撃とみられる。メディア監視機関と当局者が明らかにした。

 爆発が起きたのは、カブール郊外のダシュテバルチ(Dasht-e-Barchi)。イスラム教シーア派(Shiite)が多数を占め、長年イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」による攻撃の標的にされてきた少数民族ハザラ人(Hazara)が居住する地域だ。

 爆発の数時間後、アフガン・ジャーナリスト・センター(Afghan Journalists Center)は、「残念ながら、記者をまた一人失った」とツイッター(Twitter)に投稿。死亡したのは、アリアナ・テレビ(Ariana television network)で働いていたハミド・セイガニ(Hamid Seighani)さんだと明らかにした。

 自身もジャーナリストであるセイガニさんの妻は、フェイスブック(Facebook)に「ハミドを亡くした」とつづった。

 アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)の報道担当者、ザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)氏は、1人が死亡し、2人が負傷したと発表した。

 タリバンが8月15日に権力を掌握後、ISの活動の温床となっている東部ナンガルハル(Nangarhar)州では、爆弾攻撃が相次いでいる。だが、首都カブールではこうした被害はあまり出ていなかった。(c)AFP