【11月13日 AFP】オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は12日、新型コロナウイルスの感染再拡大により、西欧で今冬初めて飲食店への時短要請などの部分的なロックダウン(都市封鎖)を3週間実施すると発表した。

 ルッテ氏は国営テレビの演説で「ウイルスが国内のあらゆる場所、分野、年齢層に存在している」としてロックダウンの必要性を訴えた。「幸いなことに大多数の人がワクチンを接種したおかげで、医療機関が計り知れないほど悲惨な状況に陥る事態は避けられている」

 オランダ政府によると、ロックダウンは13日から3週間実施。営業時間がバー、レストラン、カフェ、スーパーマーケットは午後8時まで、生活必需品以外の店舗は午後6時までとなる。自宅に呼べる客は4人までとなり、どうしても必要な場合以外は原則的に在宅勤務を求められる。

 イベントは中止されるが、来週行われる2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)欧州予選のノルウェー戦を含むサッカーの試合は無観客で行われる。学校は休校にならず、外出制限は課されない。

 AFP記者によると、ルッテ氏の記者会見の最中にハーグ(The Hague)で抗議デモが行われた。約200人が司法・安全省の前に集まり、機動隊に石や花火を投げ付けたりバリケードを設置したりした。

 警察はその後、放水銃を使ってデモ隊を解散させ、シュプレヒコールなどで騒然とする中、騎馬警察がはぐれたデモ参加者を取り囲むなどした。ハーグ警察はこの対応について、「公共の秩序を回復するためだった」とツイッター(Twitter)で説明した。(c)AFP/Danny KEMP