【10月31日 AFP】ミャンマーの軍事政権は30日、子どもの権利保護団体「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」の事務所がある西部チン(Chin)州のタントラン(Thantlang)で民家などを破壊したとして、反政権派の戦闘員らを非難した。タントラン周辺では国軍と反政権派の衝突が拡大している。

 現地メディアと目撃者によれば、タントランでは29日、国軍が現地の防衛部隊と衝突後、砲撃を行った。

 住民によると、人口7500人余りのタントランの街中で火の手が上がり、セーブ・ザ・チルドレンの事務所を含む数十の民家や建物が燃えた。

 セーブ・ザ・チルドレンは29日、砲撃発生時はほとんど人けがなく、これまでの衝突を受けてスタッフはすでに避難していたと説明した。

 また、現在もタントランにいるとみている20人の子どもの安否を懸念しているとし、今回の衝突は「ミャンマーで危機が深刻化している」兆候だとの見解を示した。(c)AFP