【10月31日 AFP】ヨルダン南部ワディラム(Wadi Rum)のきらめく赤い砂の上を、100人以上が馬に乗り駆け抜ける。耐久レース「ギャロップ(Gallops)」の参加者だ。

 レースは29日までの5日間。200キロに及ぶ旅は、映画『アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia)』のロケ地として知られるワディラムから始まり、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されているペトラ(Petra)遺跡で終わる。

 参加者は主にアマチュアで、主催者によると今年は欧州の他、日本やアルゼンチン、米国、インドネシアなど16か国から133人が参加した。馬は全てヨルダン国内で用意された。

 優勝は女性3人、男性2人から成るフランスのチーム「ブルー・ガラ(Blue Ghallah)」だった。

 ギャロップはこれまで、インドやモロッコ、オマーンで開催されてきた。主催者は「砂漠や渓谷、山々」を越える「馬乗り耐久レース」だとしている。

 スタート地点のワディラムは、1962年の大作歴史映画『アラビアのロレンス』で主演のピーター・オトゥール(Peter O’Toole)の乗馬シーンが撮影された。ゴール地点のペトラのエルカズネ(宝物殿)は、1989年の大ヒット映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(Indiana Jones and the Last Crusade)』のロケ地となった。(c)AFP/Kamal Taha