■大々的に宣伝されない支援

 中国によるこうした支援は、アジア、アフリカ向け支援のように大々的に宣伝されていない。

 中国外務省の担当者にミャンマーへの新型ウイルス感染対策支援について尋ねると「中国はいつも通り、ミャンマーの人々の必要に応じて新型ウイルス対策に必要な支援を行うつもりだ」と述べた。

 ミャンマーを拠点としていた専門家デービット・マシソン(David Mathieson)氏は、同国の国境地帯に暮らす中国系住民は中国のSIMカードや通貨を使っており、一帯は実質的に中国の一部のようになっていると話した。

 ミャンマーで武力勢力と国軍の大規模な衝突が起き、2017年のように大勢のミャンマー人が中国に逃げ込んでくる事態になることが中国政府にとっての「最悪のシナリオ」だと、マシソン氏は指摘した。

 中国は軍事政権の主要な支持国であり、ワクチンを同政権に提供している。ただ、軍事政権を嫌い医療を受けない人も多いことから、中国政府は軍事政権の支配が及ばない地域に引き続き関与することになるだろうと専門家は指摘する。

 香港大学(HKU)の韓恩澤(Enze Han)准教授は、軍事政権は中国による少数民族武力勢力への支援を決して快く思っていないが、他に選択肢はないと指摘した。(c)AFP