パンダロボットや「そっくり」アンドロイドが登場 北京で世界ロボット大会
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【9月18日 CNS】「2021世界ロボット大会」が10日、北京で始まり、500台以上の最先端ロボットが公開されている。
注目を集めているロボットの1つが、身長1.3メートル、体重63キロのパンダロボット「優悠(Youyou)」。ドバイ万博中国館のため特別注文されたサービス用ロボットで、今回が初公開となった。最新のナビゲーションシステムを搭載し、歩行速度は最速3キロ。漢字を書き、太極拳をするなど多くの技能を持つ。かわいらしいパンダの顔で、両手を曲げながら頭に乗せてハートマークも作り、多くの来場者が写真を撮っている。
天才物理学者アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)そっくりのアンドロイド「アインシュタイン」はスーツ姿で両手を動かしながら観客に向かってさまざまな解説をしている。眉毛や口を動かしたりふくれっ面をしたりと表情も豊かだ。人工知能(AI)や人間の外観を正確に復元する先端技術などにより、歴史上の人物や映画スターそっくりのアンドロイドを作ることは容易になった。アンドロイドは将来、駅や空港などで観光客のガイド役に導入される見込みだ。
中国・湖南瑞森可機器人科技(Hunan Cothink Robotics Tech)の楊帥(Yang Shuai)副社長は「高齢化社会の到来と新しい生活スタイルの普及に伴い、ロボット需要は生活必需品並みになる」と予測。中国新松機器人自動化自动化股份有限公司の曲道奎(Qu Daokui)社長も「ハウスキーピングやエンターテインメント、レジャー、飲食サービスの分野でロボットの需要が高い」と語った。
中国工業情報化部の辛国斌(Xin Guobin)次官は大会で「わが国のロボット産業は2020年で1000億元(約1兆7025億円)を超える規模となっている。特に新型コロナウイルスの抑制においては、清掃・消毒ロボットや非接触室内配達ロボットが重要な役割を果たしている」と説明。一方で「中国のロボット産業はまだ開発の初期段階にあり、多くの主要なコア技術を獲得する必要がある」と指摘し、産業基盤や製品供給の強化、産業エコロジーの最適化など、質の高い発展を目指していくことを強調した。(c)CNS/JCM/AFPBB News