【9月16日 AFP】アフガニスタンの中央銀行は15日、イスラム主義組織タリバン(Taliban)が元政府高官らの自宅から約13億円相当の現金と金を接収したと発表した。復権から1か月たったタリバン政権は財政難に直面している。

 アフガン政府の職員は今も大半が復職していない。給料未払いが数か月間にわたり続いている場合も多く、大勢の人々が生活難に陥っている。預金がある人でも、引き出しは週200ドル(約2万2000円)相当までに制限されており、数時間にわたり列に並ばなければならない。

 中央銀行は15日、国内すべての取引を現地通貨で行うよう要請。さらに、タリバン戦闘員が元政府高官らの自宅から接収した1230万ドル(約13億5000万円)相当の現金と金を受け取ったと明らかにした。そのうちの多くは、アムルラ・サレー(Amrullah Saleh)前第1副大統領の自宅から見つかったものだった。中央銀行はこれらの資産が「どのような目的で保管されていたのかは不明」としている。(c)AFP/David Fox and Emal Haidary