タリバン、各国の支援表明に感謝 米国に「大きな心」要求
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【9月15日 AFP】アフガニスタンの実権を握ったイスラム主義組織タリバン(Taliban)は14日、同国への約1300億円の緊急支援を約束した国際社会に謝意を表明した一方で、米国に対しては、貧困にあえぐアフガニスタンに対し「大きな心」を示すよう求めた。
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国連(UN)が13日にスイス・ジュネーブで開いた閣僚級会合では、各国がアフガニスタンに対し計12億ドル(約1300億円)の支援を約束した。これまでも外国からの支援に大きく依存していたアフガニスタンは、経済危機に直面。新政権が職員に給与を支払えず、食料価格が高騰しているほか、干ばつにも見舞われている。
新政権で暫定外相を務めるアミール・カーン・ムタキ(Amir Khan Muttaqi)氏は記者会見で、タリバンは援助国からの資金を適切に費やし、貧困の緩和を目指すと説明。「イスラム首長国(タリバン政権)は完全に透明性のある形で、困窮している人々に支援を届けるために最善を尽くす」と表明した。
米政府に対しては、タリバンが先月の米軍撤退と12万人以上の避難を許したことに感謝するよう要求。「米国は大国であり、大きな心が必要だ」と述べた。
ムタキ氏は、パキスタン、カタール、ウズベキスタンをはじめとする国々からすでに支援を受けていることを明かしたが、その内容については明言を避けた。同氏は中国大使と新型コロナウイルスワクチンなどの人道支援について協議したといい、中国政府から「間もなく」1500万ドル(約16億円)の支援を受け取る予定だとした。(c)AFP