【9月8日 AFP】アフガニスタン西部ヘラート(Herat)で7日、政権を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)に対する抗議デモの現場で発砲があり、2人が死亡した。現地の医師が明らかにした。

 報復を恐れ匿名でAFPの取材に応じた医師は、2人の遺体がデモの現場から市内の中央病院に運ばれ、「いずれも銃創があった」と説明。さらに8人が負傷したことを明らかにした。

 一方、首都カブールでは同日、デモ隊を解散させるためにタリバンが威嚇射撃を行った。

 同市のパキスタン大使館周辺で行われたデモには、女性を中心とした70人以上が参加。横断幕を掲げ、パキスタン政府がアフガンに干渉していると抗議した。AFPのスタッフは、タリバン構成員が群衆を解散させるために空に向かって発砲する場面を目撃した。

 パキスタンは長年にわたり、タリバンと密接な関係にあると非難されてきた。同国の軍情報機関、3軍統合情報局(ISI)のファイズ・ハミード(Faiz Hameed)長官は先週末、カブールを訪問。現地のパキスタン大使から説明を受けたと伝えられているが、タリバン幹部とも面会したとみられる。(c)AFP