【9月1日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は1日、20年に及んだ米国のアフガニスタン駐留について、「悲劇」と「損失」のみに終わったとの見解を示した。

 プーチン氏は学校が新年度を迎えた同日、極東ウラジオストク(Vladivostok)を訪問。10代の生徒らとの会合の中で、米軍は20年間にわたり、紛争で荒廃したアフガニスタンに「自分たちの規範を植え付け」ようと努めたが、無駄な取り組みだったと指摘した。

 これは「悲劇でしかなく」、米国はもちろん、特にアフガニスタン在住者にとっては「損失しかない」結果に終わったとして、「何事も外から押し付けることは不可能だ」と話した。

 プーチン氏はこれまでにも、欧米諸国が自らの価値観を他国に押し付けようとしていると批判を繰り返してきた。

 ロシア政府はアフガンの次期政権について、他国の内政問題に干渉する考えはないとして、慎重ながらも楽観的な姿勢を示している。(c)AFP