毒キノコ食べて肝移植必要に アフガンからポーランドに避難の子ども
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【8月31日 AFP】アフガニスタンからポーランドに避難してきた子ども2人が、毒キノコを食べ肝臓移植が必要となっている。首都ワルシャワ近郊の町の町長は30日、臓器提供を呼び掛けた。
ポトコバレシナ(Podkowa Lesna)のアルトゥル・トゥシンスキ(Artur Tusinski)町長はフェイスブック(Facebook)に「われわれは皆、毒キノコによる食中毒のニュースに心を痛めている」と投稿した。
子どもは現在、ワルシャワの病院で治療を受けている。
ニュースポータルサイトのOKOプレス(OKO.press)によると、子どもの父親は会計士で、数年間英国軍のために働いていた。
今月のイスラム主義組織タリバン(Taliban)のアフガニスタン制圧後に英国から要請を受け、ポーランド軍が一家を国外に退避させた。
記事によると、一家は12人家族で、23日にワルシャワに到着。移民収容センターの外の森で食べ物を探していたという。
移植が必要となっているのは6歳と8歳の2人。17歳のきょうだいも体調を崩したが、現在は回復しているという。
移民センターを管理する外国人局の報道官は、子どもたちが毒キノコを食べたのは、1日に2回しか食事を与えられずおなかがすいていたためだとする話を否定した。
報道官は、「今回の不幸な事故を受け、センター職員からアフガニスタン人に出どころの分からない物を食べないように注意喚起をする」としている。
この施設では、5人が胃の不調を訴え診察を受けたが、当初はキノコを食べたことを言わなかったという。
ポーランドは、アフガニスタンから1300人以上を退避させ、先週、作戦を完了した。(c)AFP