【8月21日 AFP】カナダで18日、軍の実弾演習中に大麻が入ったカップケーキを同僚に配った罪に問われた砲兵の女に対し、有罪判決が言い渡された。

 カナダ軍はAFPの取材に対し、同僚に同意なく有害物質を投与した行為など計9件の罪で、チェルシー・コグズウェル(Chelsea Cogswell)被告に有罪判決が下ったと認めた。最高5年の禁錮刑が科される可能性がある。

 コグズウェル被告は2018年7月、ニューブランズウィック(New Brunswick)州のゲージタウン(Gagetown)基地で大麻入りカップケーキを同僚に配布。

 薬物が入っていることに気付かず食べた兵士らは酩酊(めいてい)や混乱を感じ、実弾を扱う中で安全を懸念したと報告している。

 カナダ公共放送CBCによると、被告は自宅で作ったケーキにチョコレートのアイシングとゼリービーンズをトッピングし、爆発物訓練中に同僚の兵士8人に配った。

 事件が起きたのはカナダで娯楽目的の大麻が合法化される3か月前だったが、被告は医療用大麻の処方箋を持っていたという。

 憲兵隊がカップケーキの包み紙を調べたところ、大麻の主な精神活性化合物であるTHCが検出され、同僚が提供した尿サンプルからも同じ成分が検出された。

 地元メディアは、部隊内のいさかいが動機だった可能性があるとの検察の説明を伝えている。量刑の言い渡しは11月16~19日に予定されている。(c)AFP