【9月1日 AFP】晴れか、嵐か、それとも霧か──あしたの天気を予報するため、気象予報士はまず世界各地のきょうの天気を調べる。

 気温、気圧、湿度、降水量、風速、風向き…毎日膨大なデータが世界で収集、共有されている。

 データの3分の2以上は静止軌道上、もしくは周回軌道上の人工衛星から得られたものだ。

 世界約200か国に置かれた観測所は、温度計、気圧計、風力計、雨量計などを使って1時間に数回のペースで観測し、大気や海や陸の変化を捉えている。

 自動観測システム、海洋観測ブイ、センサー、気象レーダー、気象観測気球も利用されている。観測網が密になるほど、予報精度は上がる。

 観測の目的は、暖気団や寒気団の動きを分析することだ。気団が出合うところで大気の状態は不安定になる。

 大気の状態をマッピングできるデジタルモデルを使って観測データを処理、分析し、数時間後の変化を3次元でシミュレートする。

 気象予報士が分析結果を微調整して考えられる状況を比較し、予報の信頼性や雨、雪、低温の確率を計算して天気予報を仕上げる。(c)AFP