【7月13日 CGTN Japanese】中国気象部門の発表によりますと、中国では、今年は7月11日に入伏(にゅうふく)したということです。中国では年間を通じて最も暑い日々を三伏、つまり初伏(しょふく)、中伏(ちゅうふく)、末伏(まっぷく)と呼んでいます。初伏に入ること、つまり入伏は、猛暑日の到来を意味しています。今年の三伏は40日間と、長期にわたるとみられています。中国の東部沿海地区にある江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)では、市民の「納涼」のために10日から、防空壕(ごう)7カ所が無料開放されました。

 各防空壕には快適な環境を整えるために、テレビ、除湿機、空気清浄機などが設置され、涼みに来る市民に無料で飲用水とWiFiを提供しています。市民は防空壕側が提供する電子レンジ、中国将棋や囲碁、書籍、雑誌、救急箱、虫よけスプレーなどを利用することができます。また、防空壕内では定期に清掃と消毒が行われます。市民は健康コードを提示し、マスクを着用して、さらに体温測定を受けた上で入場できます。

 南京市市街地にある北極岩防空壕では、大人も子どもも涼しい防空壕内でテレビを見たり読書したりして過ごしています。外部の気温は32度であるのに対し、壕内の室温はわずか26度であるため、市民から「天然空調室」と呼ばれています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News