【5月28日 AFP】野球の東京五輪予選に向けて米国入りしていたキューバ代表のセサル・プリエト(Cesar Prieto)内野手が行方不明になったと、同チームの関係者が明かした。亡命して米大リーグ(MLB)入りを目指すとみられる。

 今月22歳になったプリエトは、予選が行われる米フロリダ州に到着してから数時間後に行方が分からなくなった。

 野球が国技のキューバだが、強打の内野手で同国におけるトッププレーヤーの一人だったプリエトを失ったことで戦力ダウンを余儀なくされる。

 キューバは米国から制裁を科され続けており、代表選手団41人のビザを取得するには長く煩雑な手続きが必要だった。

 キューバ野球連盟(FCB)は発表文の中で、プリエトの失踪はチームメートの間に「否定」を引き起こしており、「人身売買業者」の犠牲になったと記した。

 MLBのチームからオファーを受ける可能性が高いプリエトは、大会期間中に亡命した初めてのキューバ人選手というわけではない。

 アロルディス・チャップマン(Aroldis Chapman)やヤシエル・プイグ(Yasiel Puig)、リバン・ヘルナンデス(Livan Hernandez)、ホセ・コントレラス(Jose Contreras)らはいずれもキューバから亡命してMLBでプレーし、オールスターにも出場した。(c)AFP