【5月11日 AFP】レバノン・ベイルートで、「崩壊」と題したインスタレーションが展示されている。作品は、同国のナイトライフの「崩壊」、昨年起きた港湾地区の大爆発、同国の通貨レバノン・ポンドの切り下げを表現している。

 制作したのはレバノン人アーティストのカルロ・カッサビアン(Carlo Kassabian)さん(28)。カッサビアンさんは、閉店したナイトクラブを防災用のスペースブランケット1000枚で覆い、数字の「0」だけで額面が示され「夢の銀行」と書かれた、本物ではない紙幣4000枚をつるしたり室内に広げたりした。床に置かれた砕けたミラーボールは、ベイルートのナイトライフの崩壊だけでなく、爆発事故も象徴している。

 映像は8日撮影。(c)AFP