【3月23日 AFP】中国北部内モンゴル自治区(Inner Mongolia)オルドス(Ordos)近郊を流れる黄河(Yellow River)の岸に、豚の死骸20頭余りが漂着した。国営メディアが22日報じた。当局はこれを受けて調査を開始。ソーシャルメディア上では死因をめぐる臆測が広がった。

 中国では過去にも同様の事例が発生しており、2013年には上海の川から、農家が投棄した豚約1万6000頭の死骸が回収された。豚は病気で死んだとみられ、食の安全と汚染への懸念が広がった。

 また同国ではアフリカ豚熱(ASF)が大流行し、約1億頭が殺処分された。公式統計によると、これにより飼育数は半分近くまで落ち込んだ。現在、頭数は徐々に増えている。

 国営メディアの報道によると、オルドス近郊の黄河の土手で見つかった豚の死骸は少なくとも26頭。原因は分かっていない。

 中国版ツイッター(Twitter)の「ウェイボー(Weibo、微博)」には、関与者らへの厳罰を求める投稿が相次いだ。また豚の死因について、病気や違法薬物の投与ではないかとするうわさも飛び交った。

 地元当局は21日、死骸は適切に処理されたと発表するとともに、家畜疾病管理部が死骸の出所を追跡し、豚が死んだ状況を調査するため、検体を採取したと明かした。(c)AFP