【2月13日 AFP】米歌手・俳優のジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)さん(40)は12日、自身が未熟で女性蔑視を許していた時期があったと謝罪した。ティンバーレイクさんは、1週間前に公開された米歌手ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)さんのドキュメンタリーの中で過去の振る舞いが明らかになり、厳しい批判を受けていた。

 このドキュメンタリー「Framing Britney Spears」は米ケーブルテレビ局「FXネットワークス(FX Networks)」と米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が制作したもので、メディア・エンターテインメント業界のスピアーズさんに対する厳しい態度も紹介されている。世界的に成功したスピアーズさんは、その後精神的に苦しみ、2000年代後半はパパラッチの標的にされていた。

 スピアーズさんとティンバーレイクさんが2000年ごろに数年間交際していたことは有名。破局時にはスピアーズさんが浮気したとされ、ティンバーレイクさんに同情が集まった。

 映画には、ティンバーレイクさんが2人の性生活について冗談を言った2002年のラジオ番組のインタビュー音声も含まれている。

 ソーシャルメディア上には、「それで、いつブリトニーに謝るのか?」というティンバーレイクさんに対するスピアーズさんファンの投稿があふれていた。

 ジャスティンさんは12日、インスタグラム(Instagram)で「自分の行動が問題を呼んでいた時期について心から謝る。余計な口をたたいたり、正しいことのために声を上げなかったりした」と謝罪し、その頃の自分は未熟だったとした上で、自身は「ミソジニー(女性に対する嫌悪や蔑視)と人種差別を容認するシステムから恩恵を受けていた」と投稿した。

 ジャスティンさんは、「特に、ブリトニー・スピアーズとジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)には個人的に謝りたい」とした。

 ジャクソンさんについては、2004年のスーパーボウル(Super Bowl)のハーフタイムショーに2人が出演した時、ジャスティンさんが衣装の一部を外す際に胸を露出させてしまった。この時ティンバーレイクさんが「衣装の不具合」と述べたことも有名。

 このハプニングでは苦情が殺到したが、その大半はジャクソンさんに対する非難だった。

 いずれの場合も、ジャクソンさんとスピアーズさんのキャリアに深刻な打撃となった一方、ティンバーレイクさんの人気はほぼ無傷だった。

 これらの出来事から20年近くたった今になって、ティンバーレイクさんは「特権的な立場にある一人の男として、自分はこのことについて声を上げるべきだ」と投稿した。(c)AFP