【2月4日 AFP】(更新)英国の放送規制当局は4日、中国国営英語放送CGTNの所有構造が英国法に違反するとして、CGTNの放送免許を取り消した。さらに、強要された疑いのある「自白」を放送したとして、処罰の可能性を警告した。
 
 英国の情報通信庁(オフコム、Ofcom)は、現在免許を保持している「Star China Media」がCGTNの編集監督を行っていることを証明できず、代わりに提示された事業者が、突き詰めれば中国共産党とつながっているとみられると判断したと説明。

 また「あらゆる事実と、同放送局および視聴者の表現の自由を踏まえた慎重な検討の結果、英国における放送免許を取り消すことが適切と判断した」と発表した。

 同庁は昨年7月には、ある英国人から、CGTNによって犯罪の自白を強要されたとする申し立てを受け、CGTNに対する制裁を検討していると明かしていた。

 CGTNに対しては以前から、国際放送で中国共産党の文言をそのまま繰り返しているとする批判が出ていた。(c)AFP/Jitendra JOSHI