【12月27日 AFP】イスラム過激派掃討作戦「バルカン(Barkhane)」の一環でマリに派遣されているフランス軍兵士1人が、酒の席で同僚2人に向かって発砲し、負傷させた。軍が26日、明らかにした。

 事件は24日夜から25日未明にかけて、マリ東部ガオ(Gao)にある基地で発生した。

 軍はAFPに対し、「同じ部隊に属す兵士2人が互いの神経を逆なでし、1人が軍の武器(自動拳銃)で同僚2人を負傷させた」と明らかにした。

 負傷した2人のうち1人は軽傷だったが、もう1人は命に別条はないもののより深刻な傷を負った。2人は被弾後に航空機でマリ国外に移送され、その後フランスの病院に搬送された。

 軍によると、憲兵隊が事件を調べており、「捜査が終了し次第、(発砲した兵士が)フランスに移送される」予定となっている。

 バルカン作戦でフランスは兵士約5100人をサヘル(Sahel)地域一帯に派遣しており、サヘル5か国(G5 Sahel=ブルキナファソ、チャド、マリ、モーリタニア、ニジェール)の軍部隊と共にイスラム過激派との戦闘を続けている。(c)AFP