【12月27日 AFP】カナダのメディアは26日、匿名のサンタクロースが住民数百人に250カナダ・ドル(約2万円)相当のギフト券を贈ったと報じた。

 西部エドモントン(Edmonton)の住民の一人はフェイスブック(Facebook)に、ギフト券に添えられた希望と団結をテーマにした3連の詩の写真を投稿し、「朝起きたら玄関口に多額のギフト券と一緒に置かれているのを見つけた。近所の人全員に届いているようだ」とつづった。「昼まで涙が止まらなかった」という。

 住民らが地元メディアに語ったところによると、小売り大手ウォルマート(Walmart)のギフト券250カナダ・ドル分が入った同様の封筒が400通ほど、24日に届けられていた。

 コロナ禍で仕事を失ったイライシャ・テナント(Elisha Tennant)さんも、差出人不明の封筒を開き、胸がいっぱいになったという。

 テナントさんは25日、カナダ公共放送CBCに「誰かがこんなことをしてくれるということが、とにかく心に響いた」と語り、「このようなものをもらうなんて。私たちの1か月分の食費になります」と話した。

 ギフト券に添えられた詩には、新型コロナウイルスの大流行がもたらした困難の後には、より良い一年が待っているかもしれないと優しい言葉でつづられている。

「匿名サンタ」というサイン入りの手紙に記載されていたメールアドレスにCBCが連絡したところ、「多くの人にとって今年は本当に困難な一年だった」ためプレゼントを贈ることに決めたとの返答があった。

「この世界は素晴らしく、それほど遠くない将来に今よりも明るい未来が待っていると思ってほしい」 (c)AFP