【12月15日 AFP】マレーシアで14日、新型コロナウイルス感染者と接触し隔離中だった閣僚2人が防護服姿で議会に出席し、野党議員らが退席する出来事があった。

 保健相と人的資源相の2人は今月、新型コロナの感染者と接触していたが、防護服、マスク、フェースシールド、手袋着用を条件に登院が認められた。この日は、重要な予算関連の議題の採決が行われることになっていた。

 だが、2人が席に座ると、野党議員らから怒号が飛び大混乱となった。ある野党議員はAFPに対し「マレーシア民主主義の暗黒の日となった。無法状態だ」と述べた。

 ただ、野党議員も1人、同じく隔離中に防護服姿で登院していた。

 国営ベルナマ(Bernama)通信によると、議長は、防護服姿の閣僚らは救急車で移動し、別室に隔離されるなど対策を講じていたと主張、投票は実施された。野党議員らが多数退席したため、議題は簡単に可決された。(c)AFP