【12月29日 AFP】中国での初の症例確認から、その1年後のワクチン開発まで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行とその対処をめぐる12の節目をまとめた。

1. 最初の死者

 2019年12月31日、世界保健機関(WHO)は中国・湖北(Hubei)省武漢(Wuhan)で詳細不明の肺炎の集団発生について報告を受ける。

 2020年1月7日、新型のコロナウイルスを特定。その4日後、中国政府はこのウイルスにより、武漢で初の死者が出たと発表。新型の感染症はのちに「COVID-19」と命名されることになる。

2. 武漢の封鎖

 1月23日、武漢がロックダウン(都市封鎖)。世界の国々は中国からの自国民の帰還を開始。

 2月15日、アジア圏外で初となる死者がフランスで報告される。中国人旅行者だった。

3. 「パンデミック」

 3月6日までに、世界中で10万人以上の症例を確認。

 イタリア北部でロックダウン措置が取られ、その直後に国内全域が対象となる。

 3月11日、WHOがCOVID-19をパンデミック(世界的な大流行)と表明。

 世界の株式市場が暴落。

 各国の政府と中央銀行が大規模な経済支援政策を発表。

4. 欧州のロックダウン

 スペインは3月14日、フランスは同17日に移動制限を課し、人々に外出しないよう求めた。他方でドイツと英国は、あらゆる社会的接触を避けるべきと表明。またEU域外からの渡航制限も実施された。

5. 五輪の延期

 3月24日、7月に開催予定の東京夏季五輪が2021年に延期と発表。

 翌日、国連(UN)が「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)は全人類を脅かしている」と警告。

6. 世界人口の半分に外出制限

 世界の国々でロックダウン実施。

 AFPの集計によると、4月2日時点で、世界人口の半数に当たる39億人以上に対して外出の制限が課された。同日、感染者数が累計100万人を超えた。

 3月下旬、英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相が感染を発表。その後、集中治療室(ICU)で治療。