【11月19日 AFP】香港が民主派4人の議員資格を剥奪したことをめぐり、米国、英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの5か国は18日、中国の行動は「国際的義務に明白に違反する」と非難する共同声明を発表した。

 5か国の外相は、中国は1997年の香港返還後も自治を維持するとした1984年の英中共同宣言での義務に違反していると指摘。議員資格の剥奪は香港における「すべての批判的な声を黙らせるため」の動きの一環だとし、「香港の安定と繁栄のためには、中国と香港当局が、香港の人々の正当な懸念や意見を表明する手段を尊重することが欠かせない」と述べた。

 香港政府は11日、中国の全国人民代表大会(全人代、National People's Congress、国会に相当)の常務委員会が、地方政府は国家安全保障上の脅威とみなす議員の資格を剥奪できると決定したことを受け、民主派議員4人の資格を剥奪した。(c)AFP