【10月10日 AFP】レバノン首都ベイルートで9日、爆発と燃料タンクの火災が発生し、4人が死亡した。消防当局が明らかにした。8月にも大爆発に見舞われた同市では、パニックが広がっている。

 レバノンのテレビ局アルジャディード(Al-Jadeed)は、大火災によって30人以上が負傷したと報じ、市内で発生している火災や、パニックに陥った市民が悲鳴を上げている様子を映像で伝えている。また医療関係筋によると、子ども3人がやけどのため病院に搬送された。

 消防隊の副隊長は、燃料油タンクのある倉庫で火災と爆発が発生したとし、爆発の原因は今のところ不明だとしている。

 治安関係筋によると、火災が発生したのは、ガソリンも置かれていた地下の建物内。当局は、自家発電供給設備の一つを管理している所有者を逮捕したという。こうした設備は、頻発する停電の際に住民に電力を供給するために使われている。

 ベイルートのマルワン・アブド(Marwan Aboud)知事はアルジャディードに対し、ベイルート市当局はここ数週間にわたり、法律に違反しているか、住宅地に危険を及ぼす可能性がある倉庫を調査していたことを明らかにした。(c)AFP