【9月8日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は7日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第2シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は第15シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)に7-6(7-4)、6-1、6-1で勝利し、8強入りを果たした。

 20歳の新鋭オジェ・アリアシムをわずか2時間7分で下した27歳のティエムは、準々決勝に残った選手の中で自身が最年長に近いのは奇妙な感じだと述べた。

 6日に行われた4回戦の試合中、いら立ちのあまり誤って線審にボールを打ち込んだ世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)にまさかの失格処分が下されたため、ティエムは勝ち残っている選手の中で最もランキングが高いプレーヤーとなっている。

 ジョコビッチが姿を消したことで今大会の行方は分からないものとなり、男子シングルスでは四大大会(グランドスラム)の新王者が誕生することになった。

 初のグランドスラム制覇を目指しているティエムは、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の欠場もあり、自身がベテランの部類に入るという普通ではない状況であることに気づいた。

 前週に27歳を迎えたばかりのティエムは「残っている選手の中で、僕は最年長選手の一人かもしれない。ちょっと変な感じ」とコメントした。

 実際は、第20シードで29歳のパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno-Busta、スペイン)が8強入りを果たした選手の中で最年長となっており、ティエムはその次に年齢が高い。

 一方、第21シードで21歳のアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)はバセック・ポスピシル(Vasek Pospisil、カナダ)に7-6(8-6)、6-3、6-2で勝利しており、他にも、同じく第12シードで21歳のデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)や、第10シードで22歳のアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)、第27シードで23歳のボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)、第5シードで23歳のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)といった若手が準々決勝に駒を進めている。

 準々決勝ではティエムとデミノーが対戦し、フランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)を6-4、6-1、6-0で下した第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)は、第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)に4-6、6-3、6-3、6-3で勝利した同胞のルブレフと顔を合わせる。(c)AFP