ティエム、チリッチ破って全米16強も「もっとレベル上げないと」
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【9月6日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)は5日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第2シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は6-2、6-2、3-6、6-3で第31シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を下して16強入りを果たしたが、自身初の四大大会(グランドスラム)優勝を果たすには調子を上げる必要があると語った。
今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)では準優勝となった27歳のティエムは、深夜に終わったアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)での試合後、第3、第4セットの戦いぶりについて「ちょっと元気がなかったように感じた」「すごく時間が遅かったし、観客もいないから当然ではあるけど」とコメント。
さらに、今大会ではまだ100パーセントのプレーができていないと続け、「勝ち進むにはもっとレベルを上げないといけない」と語った。8強入りが懸かる次戦は、20歳の新鋭フェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)と激突する。
第15シードのオジェ・アリアシムはこの日、フランスのコランタン・ムテ(Corentin Moutet)を6-1、6-0、6-4と2時間足らずで一蹴し、2000年代に生まれた選手として初めてグランドスラムの4回戦に進出。「ドミニクは年々強くなってきている」「一歩ずつこういった大会でも上位に進出し、テニス界で力を持ち始めている感じがする。自分としては良い対戦になると思う」と話した。
この日は同じカナダ勢の世界94位バセック・ポスピシル(Vasek Pospisil)が7-5、2-6、4-6、6-3、6-2で第8シードのロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)を破り、オジェ・アリアシムと共に4回戦へ駒を進めた。
第12シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)もすでに勝ち上がりを決めており、今回の全米オープンは、カナダの選手が3人同時にグランドスラムの2週目に残った初めての大会となった。
ポスピシルは次戦、第11シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)を6-4、0-6、4-6、6-3、6-1の逆転で倒した第21シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)と対戦する。
その他の試合では、地元米国のフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)がマートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics、ハンガリー)を6-2、6-3、6-2で下し、第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)との4回戦へ駒を進めた。
また、第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)と第10シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)も順当に快勝を収め、4回戦で激突することが決まった。(c)AFP