【8月29日 AFP】仏中部リヨン(Lyon)で28日、武装した窃盗団が装甲現金輸送車を襲い、900万ユーロ(約11億2800万円)を奪って逃走した。検察当局が明らかにした。

 フランスで起きた現金盗難事件の被害額としては、2009年にトニ・ムスラン(Toni Musulin)元受刑者が1160万ユーロ(約14億5000万円)を奪った事件以来、最大とみられる。

 スウェーデン系警備会社ルーミス(Loomis)が所有する現金輸送車は、リヨンのフランス銀行(Bank of France)支店から出たところで襲撃を受けた。

 地元メディアによると、現金輸送車の前後に小型トラック2台が回り込み、輸送車を停止させた。窃盗団は運転手を脅して現金を強奪し、トラック2台で逃走。トラックはその後、2台とも焼け焦げた状態で発見された。

 検察当局はAFPに対し、負傷者は出なかったものの、「被害総額は900万ユーロに上る」と説明した。(c)AFP/Pierre PRATABUY