【8月19日 AFP】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、在宅で授業を受ける子どもを持つ米国人のうちかなりの割合が、食料品や学用品を支払うために借金をしていることが分かった。個人向け金融情報企業のクレジット・カルマ(Credit Karma)が、18日に公開した調査報告書で明らかにした。

 新型コロナウイルスの被害が世界で最も大きい米国では、夏休みを終えた生徒たちが授業に戻る中、多くの学区で感染を防ぐために少なくとも一部授業をオンラインに移行している。

 クレジット・カルマの報告書によると、少なくとも一部の授業が在宅に切り替わった子どもを持つ1000世帯以上を対象に7月に実施した調査で、33%が子どもの在宅学習による追加費用を支払う準備が整っていなかったと感じていることが分かった。

 さらに4分の1の世帯が予想外の費用を支払うのにすでに借金をしており、12%が年末までに借金をすると予想していることも分かった。

 借金をした世帯のうち38%が、「教科書、ペン、ノート、学習ソフトウエアまたはノートパソコンやタブレット端末など、普段は学校が提供する物だと当てにしていた学用品」を調えるためだったと回答している。

 同社によると、働く親の回答者のうち3分の2近くが、家にいる子どもたちの世話をするために仕事を犠牲にしなければならず、さらにわずかに多くの割合の働く親たちが、子どもたちの学習支援をするために普段より長時間働かなければならないと答えた。(c)AFP