【8月17日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するアルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)は、16日に行われた20F1第6戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2020)で史上最長距離を走行したF1ドライバーになった。

 優勝したメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)から1周遅れの14位で66周のレースを終えたライコネンは、37周目を完了したところで赤道上の周回で地球2周分に相当する距離を走破するという統計上の偉業を達成した。

 フェラーリ(Ferrari)時代のライコネンのチームメートだったフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がこれまでの記録を保持しており、アルファロメオによればその距離は8万3846キロだった。

 またライコネンは、9日に行われた第5戦70周年記念GP(70th Anniversary Grand Prix)で、7度の総合優勝を誇るミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏が保持していた記録を抜き、キャリア最多の1万6845周を完走したドライバーとなった。

 2007年にフェラーリでドライバーズ選手権のタイトルを手にした40歳のライコネンは、15日に行われたスペインGPの予選で今季最高となる14番手に入っていた。

 それでも寡黙なことで知られるライコネンは感心していないようで、ソフトタイヤでの走行であればもっと良い結果が得られたはずだと語った。

 レース後、自身の偉業には関心を示さなかったライコネンは「先週よりは少し速くなったが、もっと上を目指していた。努力し続けてきたし、良い方向に向かっていると思う」とコメントした。(c)AFP