【8月10日 Xinhua News】中国カード決済大手の中国銀聯(ユニオンペイ)はこのほど、モバイル決済アプリ「雲閃付(Mobile QuickPass)」の利用者数は3億人を突破したと明らかにした。

 新型コロナウイルス対策が常態化となる中、「雲閃付」は経済回復を後押しするため、健康コード(スマートフォン上で表示される健康状態を示す2次元バーコード)の関連サービス28項目をリリースし、全国2300以上の市・県をカバーしている。また、地方政府や商業銀行と連携し、湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)、江蘇省(Jiangsu)南通市(Nantong)、浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)、山東省(Shandong)青島市(Qingdao)など128都市で消費クーポンを発行し、20億元(1元=約15円)に迫る消費を生み出し、多くの中小・零細企業に利益をもたらした。

 今後の発展と市場戦略について、中国銀聯「雲閃付」事業部の王鈺(おう・ぎょく)総経理は、決済方式と決済媒体はこれから検討する重点事項の一つであり、さらなる強化が必要な核心的優位性の一つでもあるとした。

 「雲閃付」は中国銀聯が30以上の商業銀行、決済機構などと共同で開発した銀行業界向けの統一決済アプリで、銀行間口座管理を中核とし、2次元バーコード、モバイル非接触決済、顔認証決済など多様な決済方式に対応し、口座振替、ゼロ手数料返済、資産運用、信用貸付などを一体化したワンストップ式の金融サービスを提供している。(c)Xinhua News/AFPBB News