【8月8日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)とメルセデスAMG(Mercedes AMG)は7日、レーシングポイント(Racing Point)のマシン「RP20」の合法性についてルノー(Renault)が行った抗議に対する国際自動車連盟(FIA)のスチュワードの裁定を不服として、異議を申し立てる意向だと認めた。

 ルノーの抗議を認めたFIAは、レーシングポイントは違法パーツを使用したとして、罰金40万ユーロ(約5000万円)とチャンピオンシップポイントから15ポイント剥奪という裁定を下したが、フェラーリやメルセデス以外のチームもこれを不服として異議申し立てをするものとみられている。

 今季第5戦の70周年記念GP(70th Anniversary Grand Prix)に向けたセッション前の7日朝に裁定が出ると、多くのチームが甘すぎると声を上げた。フェラーリの広報担当は、「レーシングポイントに関するけさのFIAスチュワードの決定に異議を申し立てる意向を伝えたことを認める」と明かした。マクラーレンもルノーとフェラーリに続き、裁定が甘いとして異議を申し立てる意向を示している。

 レーシングポイントはマシンのブレーキダクトで違反していたことが判明。「RP20」は2019年にタイトルを獲得したメルセデスのマシンのコピーだと認識されており、「ピンクメルセデス」と呼ばれている。

 今回の裁定によりレーシングポイントは、「RP20」で今季のレースを続行することが認められたため各チームは反発している。しかしレーシングポイント側は違反はないと確信しており、裁定に対する異議申し立てを考慮しているという。(c)AFP