【8月7日 AFP】レバノンの首都ベイルートで起きた大規模爆発で被害を受けた自宅に戻り、「蛍の光」などの曲をピアノで弾いた高齢女性の動画がインターネット上で話題となっている。

 AFPは6日、話題となった動画でピアノを弾いていたメイ・メルキ(May Melki)さん(78)を取材し、被災した自宅で音楽を奏でた理由について尋ねた。

 メルキさんは「自宅に戻り、何もかも壊れているのを見た時には、何もできないと思って落ち込んでしまった。ピアノの前に立ち、椅子に座って弾き始めると、(家族が)家の掃除や片付けを始めた。私がピアノを弾いている間に多くの人が手伝いに来てくれた」「音楽は、言葉やサインと同じ一つの表現方法。音楽は表現そのもの。ピアノの前に座ってつい演奏を始めてしまうのが習慣になっている。私は音楽と対話をしているのです」と話した。

 映像前半は話題となった動画、メイ・メルキさんの義理の娘のホダ・メルキ(Hoda Melki)さんが5日撮影・提供。後半はメイさんへのインタビュー、6日撮影。(c)AFP