【8月4日 AFP】ロシアで代理出産をめぐる初の捜査が行われ、人身売買容疑で8人が逮捕された。

 ロシアは代理出産が合法化されている数少ない国の一つで、長年にわたり、多額の利益を生むビジネスとなっている。だが、弁護士のイゴール・トルノフ(Igor Trunov)氏によると、法律の「曖昧さ」ゆえに犯罪捜査は可能で、今回ロシア史上初めての捜査が行われたという。

 一連の捜査により、医師数人と代理出産会社の社長、仲介者、代理母を含む8人が逮捕された。代理母は自宅軟禁下に置かれ、その他の被告は勾留されている。

 3日には、容疑者8人中7人が勾留質問のためにモスクワの裁判所に出頭した。弁護側は逮捕を不当と訴えているが、結果は期待できないとトルノフ氏は話した。

 今回の捜査は、モスクワ郊外のアパートで今年1月、代理母から生まれた新生児の一人が遺体で発見されたことを受けて開始された。同じアパートで見つかった他の新生児3人は、政府の保護下に置かれている。さらに6月には別のアパートで5人の新生児が発見され、捜査は拡大された。(c)AFP