米当局、医療用手袋の世界最大メーカーに制裁 強制労働への懸念で
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【7月18日 AFP】米当局は、ゴム手袋製造で世界最大手のマレーシア企業「トップ・グローブ(Top Glove)」の子会社2社から、同製品を輸入することを禁止した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け、ゴム手袋への需要が急激に高まっているにもかかわらず、強制労働をめぐる懸念があったという。
米税関・国境警備局(CBP)は、「借金による束縛や労働時間の超過、身分証明書の取り上げ、虐待的な労働および生活環境」など、「製造過程における強制労働の合理的な証拠に基づいて」制裁を科すと発表。
トップ・グローブは、この措置が米国での売り上げの約半分に影響を与えるとしている。
マレーシアはゴム手袋の世界最大の供給元となっているが、労働力の大半を低賃金の出稼ぎ労働者が担っており、その酷使が長年にわたって疑われてきた。
同社については以前、従業員が搾取的な環境で働いていると主張する報道があった。だが同社は、問題解決のため懸命に取り組んでいると主張している。(c)AFP