【7月16日 AFP】サッカーの規則作成を行う国際サッカー評議会(IFAB)は15日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による過密日程に対して一時的に変更されていた交代枠の上限について、その期間を延長すると発表した。これにより各チームは、2020-21シーズンも1試合で5人まで交代できるようになるとみられる。

 IFABによれば、今季が閉幕してから来季が開幕するまでの間が短いこと、さらに新シーズンの開幕の遅延により試合が圧縮された期間に行われることを理由にこの措置が取られたという。

 それぞれの国内リーグや国際大会には、この新ルールを適用するか、90分の試合で最大3人という以前の交代枠を維持するかを決める選択肢が与えられる。

 試合の混乱を防ぐため、各チームが交代を行える回数は3度までとなるが、ハーフタイム時の交代はカウントされない。

 選手の福祉面への懸念がルール変更につながったが、1試合で5人を交代させることは議論を呼んでいる。選手層の厚いビッグクラブが最も恩恵を受けており、資金力のあるチームとそうでないチームの格差をさらに広げるという懸念も生まれている。(c)AFP