■郵便投票

 パンデミックにより、不在者投票を求める声は複数の州でかつてないほど高まっている。

 だが、トランプ氏と多くの共和党支持者は、郵便投票拡大の動きを絶えずけん制、トランプ氏自身も郵便投票は「不正な」選挙につながるという根拠のない主張を繰り返している。このような動きを民主党は、有権者に対する抑圧だと非難している。

 不在者投票が数百万票増えるということは、集計にはるかに長い時間がかかることを意味する。専門家らは、最終結果は選挙当日の11月3日夜には明らかにならない可能性が高いと指摘している。

■進むオンライン化

 バイデン氏が強みを主張する選挙活動のオンライン化は、人間同士の直接的な接触をなくすことを意味する。

 しかし、オンライン化は経済状況や公衆衛生に関する懸念といった広範な問題への影響を克服するのに十分ではないと、シカゴ大学(University of Chicago)のジョン・ブレーム(John Brehm)教授(政治学)は予測する。

「表面上は、選挙活動は違って見える」とブレーム氏は述べる。「しかし、選挙結果はおそらく選挙活動の支配がまったく及ばない要素によって決定されるだろう」 (c)AFP/Michael Mathes