新型コロナウイルスの対応で明暗が中国と欧米諸国でわかれた。中国の監視社会をこれまで欧米諸国は批判し続けていた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を防いだのは中国の強権的な対策である。また、韓国でもクレジットカードの使用情報などを用いて感染者を隔離する感染拡大防止対策を行っている。欧米諸国がこれまで強く主張していた個人情報の保護が新型コロナウイルスの対策においては裏目に出たのではないか。新型コロナウイルスの感染拡大がこのまま欧州諸国で続くのであれば、中国の監視社会の評価が変わるのではないかと思った。
[明治大学 森田 太樹]