【4月25日 AFP】日本ラグビー協会(JRFU)は24日、アジアラグビー(AR)の副会長を務める岩渕健輔氏が、ARから「一方的」に「正当な手続きなく」職務停止処分を受けたことが判明したとして、謝罪を要求する意向を明らかにした。

競技を統括するワールドラグビーは2月、JRFUの専務理事を務める岩渕氏が行動規範に違反した可能性があるとしてARから停職処分を受けた件で、調査を依頼されていた。

ワールドラグビーは独立調査で岩渕氏に不正行為はなかったと結論づけ、ARに対して同氏を執行委員会に復職させるよう求めた。

ワールドラグビーの規律委員は報告書で、「この件に関する岩渕氏の行為は、アジアラグビーの定款、規約および/または行動規範の違反を示唆するものではない」と述べた。

また、岩渕氏が執行委員会に参加した後、「署名を求められた文書の内容についてARに問い合わせを行っていた」とし、「岩渕氏の質問がARによって適切に対処されたとは思われない。それから間もなく、岩渕氏は暫定的な停職処分を受けた」とも記した。

JRFUはこの結果を歓迎し、ARに対して岩渕氏の復職を要求した。

同協会の土田雅人会長も、ARのカイス・アルダライ会長に対して公式謝罪を求め、「岩渕氏の名誉が回復されたことを、協会としてうれしく思います。一方で、正当な手続きなく岩渕氏を一時的に職務停止処分とし、一方的なプレスリリースを発表したアジアラグビーの行動は、アジアラグビーにおけるガバナンス上の欠陥や透明性の欠如を示唆するもので、アジアラグビーの評判に悪影響を及ぼし得るものです」との声明を発表した。(c)AFP