【6月12日 AFP】サッカー・セルビアカップは10日、準決勝が行われ、ホームのパルチザン・ベオグラード(Partizan Belgrade)が宿敵レッドスター・ベオグラード(Red Star Belgrade)に1-0で勝利。ベオグラードダービーには約1万6000人のファンが集まり、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって中断を強いられていたサッカー界が、正常な状態に向けてゆっくりと歩み始めていることを新たに示すものとなった。

 ロックダウン(都市封鎖)の措置を緩和し続けているセルビア政府は今月初め、屋外の集会であれば人数を無制限にした状態での開催が認められると発表していた。

 しかし、テレビ局セルビア放送(RTS)の中継からは、衛生面のガイドラインが取られているという様子はほとんどないように思われた。

 ハンガリー1部リーグは2週間前、欧州で初めてファンを入れた状態で再開したが、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の措置を理由に観客数は大幅に減少した。

 また、欧州の大半が都市を封鎖したのに対し、国境を閉ざさず、サッカーの試合も開催し続けたベラルーシはパンデミックの間も例外となっていた。

 セルビア1部リーグは5月29日、当初無観客の状態で再開になり、その後政府はさらに規制を緩和した。(c)AFP