【6月3日 AFP】同性愛者向け出会い系アプリ「グラインダー(Grindr)」は2日、米国で黒人男性が警察の拘束下で死亡した事件を受けて広がっている抗議運動「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」への連帯を示し、同アプリの次期バージョンの検索フィルターから民族を外す方針を発表した。

 グラインダーはかねて民族に関して中立であるよう求められてきたが、利用者からのフィードバックを受けて今回の変更に踏み切ったという。

 ツイッター(Twitter)の公式アカウントでグラインダーは、「私たちは声を上げて行動する」「顧客コミュニティーとの対話と、アプリ内での人種差別やヘイトスピーチを一切容認しない方針の両方を通じて、グラインダーにおける人種差別と闘い続けていく」と発表した。

 インターネット上では、米社会に根付く人種差別の根絶を求める抗議運動への支持を表明する動きが相次いでいる。音楽業界が抗議運動との連帯を示すために業務停止を呼び掛けた「ブラックアウト・チューズデー(Blackout Tuesday)」運動では、人々が四角い黒塗りの画像を次々と投稿する現象が起きている。(c)AFP