【6月1日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は31日、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)からローン移籍中のFWマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)について、買い取りオプションを行使し、完全移籍で獲得したと発表した。契約期間は2024年6月30日までの4年間。

 今季PSGに加入したイカルディは、公式戦31試合で20得点をマークするなど印象的な活躍を見せていたが、その後新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)でリーグ戦は中断し、PSGが優勝扱いになった。

 PSGは発表文の中で「2019-20シーズンにインテルからローン契約で加入していたFWマウロ・イカルディを、完全移籍で獲得したことを発表できうれしく思う」と記した。

 アルゼンチン代表として8試合に出場している27歳のイカルディは、イタリア国籍も取得している。

 両国のメディアによれば、PSGは当初7000万ユーロ(約83億7000万円)を要求されていたものの、現在の経済状況を踏まえ、イカルディの移籍金を6000万ユーロ(約71億8000万円)「未満にまで」減らすことに成功したという。

 新型コロナウイルスに伴う危機の後、欧州でメジャー選手の移籍が実現するのは今回が初めて。

 イカルディの完全移籍での加入は、クラブ歴代最多得点記録者で、6月30日に契約が満了する33歳のエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)の退団の引き金になるかもしれない。(c)AFP