【5月22日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)のMFヌゴロ・カンテ(N’Golo Kante)が、新型コロナウイルスの懸念から、再開になったチーム練習への参加をクラブからの許可を得て見送った。

 ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の措置を取った状態での練習が認められたことを受け、チェルシーが活動を再開する中、カンテは19日のトレーニングに参加していた。

 しかし29歳のカンテは、フランク・ランパード(Frank Lampard)監督の合意を得た上で20日に行われた小集団での練習を欠席。報道によれば、指揮官はカンテが特別休暇を取って自宅でトレーニングすることを許可したという。

 今週行われた1回目の検査で陰性反応が出ていたカンテは、英国での流行がまだ終息していない間にチームメートと練習することを危惧しているといわれている。

 英国家統計局(Office for National Statistics)によれば、黒人や少数派民族は、ウイルスに感染すればより重症化しやすいという。

 今シーズンのプレミアリーグが3月13日に中断されてから、カンテは兄弟の1人と共に、大半の時間を室内で過ごしていたと考えられている。

 カンテは2年前にチェルシーの練習場で倒れ、健康面での不安を経験した。検査の結果、心臓に問題は一切見つからなかったが、同選手は予防措置として次の試合を欠場した。

 カンテはW杯ロシア大会(2018 World Cup)の開幕直前に、兄のニアム(Niamh)さんを心臓発作で失っている。(c)AFP