【5月16日 AFP】スペイン1部リーグのヘタフェ(Getafe CF)は15日、主将のホルヘ・モリーナ(Jorge Molina)が昨季のビジャレアル(Villarreal CF)戦において八百長に関与した疑いで同国警察の捜査対象になっていると報じられたことを受けて、不正行為を否定すると同時に同選手を擁護した。

 スペインメディアによると、警察はメッセージアプリの「ワッツアップ(WhatsApp)」で交わされたという会話を捜査する方針で、この会話の中では昨季の最終節でヘタフェに負ける代わりにビジャレアルの選手7人が金銭を受け取ることになっていたのを、モリーナが知っていた可能性が示されているという。

 問題の試合では、ヘタフェが2-2でビジャレアルに引き分け欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権を逃し、レアル・バジャドリード(Real Valladolid)を2-0で倒したバレンシア(Valencia CF)が、出場権が獲得できる4位となった。

 ヘタフェはコメント文で、「ヘタフェCFは、彼(モリーナ)に対して無条件のサポートを申し出る所存である。そして、推定無罪の原則が破られていることは誠に遺憾であり、われわれはこの問題やこうした行為へのいかなる関与についても認めないと同時に断固として否定する」と述べた。

 一方のビジャレアルは、「ビジャレアルCFおよびファーストチームの双方は、この数時間に受けた疑惑を絶対に認めない方針であり、コリセウム・アルフォンソ・ペレス(Coliseum Alfonso Perez)における昨季38節のヘタフェ戦(2-2)で、不正行為に関与したとされる疑惑については断固否定すると表明する」と主張した。(c)AFP