【5月7日 AFP】米人気歌手マドンナ(Madonna)さん(61)は7日、新型コロナウイルス感染症に罹患(りかん)したものの回復したと、インスタグラム(Instagram)上で明らかにした。また、2、3月にフランスの首都パリでのコンサートを中止したのは、同ウイルスの影響によるものだったと説明している。

「ポップの女王」と呼ばれるマドンナさんは先に、新型ウイルスの抗体検査を受けて陽性だったと発表。ただ症状があった時は、自分が罹患しているとは思っていなかったとしている。

「7週間以上前、ツアーの終わりにパリにいた時、公演に参加していた他の多くの出演者らと同じように体調を崩していた」とマドンナさん。

 パリで2月22日に公演を行った後、「けがによる不調が続いている」ことを理由に、その後のコンサートを中止。さらに翌3月、仏当局が新型ウイルス感染拡大対策として大規模な集会を禁じたため、世界ツアーの最終公演となるはずだった2公演もキャンセルされた。

 抗体検査は新型ウイルスに感染したことがあるかどうかを確認できるとされるが、そのうちの多くの検査の正確性について、科学者らは懐疑的な見方を示している。米政府の暫定基準を満たしたとされる検査でさえ、偽陽性が出る可能性も指摘されている。

 マドンナさんは先に、新型ウイルスのワクチンの研究開発に110万ドル(約1億2000万円)を寄付したことを公表している。

 6日には、アーティストや科学者ら200人が、新型ウイルスによるロックダウン(都市封鎖)の解除後は「通常の生活に戻る」のではなく、大きな改革を行おうと世界に訴える公開書簡を発表。マドンナさんはこの書簡にも名を連ねている。

 他にもケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)さん、ジェーン・フォンダ(Jane Fonda)さん、マリオン・コティヤール(Marion Cotillard)さんら有名女優や、複数のノーベル賞(Nobel Prize)受賞者らが署名したこの書簡は、地球を救うため、際限のない消費主義に終止符を打ち、経済の「抜本的な変革」を断行するよう呼び掛けている。(c)AFP/Fiachra GIBBONS