【5月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、たとえ無観客でもシーズンが再開されれば、新型コロナウイルスの危機で試合に飢えているファンにとっては、待ち望まれた気持ちを高ぶらせるものになると確信している。

 これまで英国で2万6000人以上の命が犠牲になっている新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、プレミアリーグは3月9日を最後に試合が一つも行われていない。1日には、「プロジェクト・リスタート」を第一の議題としたクラブ間会合が開かれることになっており、輸送面の困難の中でどのようにシーズンを完了できるかが協議される。

 モウリーニョ監督は、検査センターをはじめ地元病院の外来サービスや食料配布所として場所を提供している本拠地トッテナム・ホットスパースタジアム(Tottenham Hotspur Stadium)で、「サッカーが恋しい」「というよりも、私は世界が恋しいと言えるだろう。われわれ全員がそうであるようにね。サッカーは私の一部だ。しかし、我慢しなければならない。これはわれわれ全員が立ち向かうべき闘いだ」と、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に語った。

 試合が再開できたとしても、近い将来に向けてウイルス拡散を最小限に抑えるため、無観客でプレーすることになるとみられている。それでもモウリーニョ監督は、世界中の大勢の人々に向けた試合になるとの認識を示し、「今季残りの9試合をプレーするのは、私たち全員にとって望ましいことになるだろう」「サッカーとプレミアリーグにとって良いことだ」と述べた。

「無観客でプレーすることになっても、サッカーは決して無観客ではないと私は考える」「カメラがあれば、何百万人もの人々が観戦しているのと同じだ。だから、いつの日か空席のスタジアムに足を踏み入れたとしても、それは誰もいないということにはならない、決して」 (c)AFP