【4月28日 AFP】偽造パスポートを使用してパラグアイに入国した疑いで逮捕されたサッカー元ブラジル代表のロナウジーニョ(Ronaldinho)容疑者は27日、逮捕とそれに伴うホテルでの軟禁は「非常に大きな痛手」だとコメントした。同容疑者が公の場で話したのは逮捕後初めて。

 ロナウジーニョ容疑者はパラグアイの地元紙ABCに対し、「自分がこんな状況に置かれるなんて思ってもいなかった」と語り、「パスポートが有効なものでないと分かったときは本当に驚いた」と続けた。

 ロナウジーニョ容疑者と兄のロベルト・デ・アシス・モレイラ(Roberto de Assis Moreira)容疑者は、3月上旬に偽造パスポートを使用してパラグアイに入国した疑いが持たれている。有罪が確定した場合、両容疑者は最大5年の懲役を科される可能性がある。

 1か月以上にわたって収監された両容疑者は160万ドル(約1億7400万円)の保釈金を支払い、今月7日からは首都アスンシオンの歴史地区にあるパルマロガホテル(Palmaroga Hotel)で軟禁されている。

「僕らはオンラインカジノの立ち上げに参加し、パラグアイでの版権を持つ会社と自伝の発表会に出席するために来た」というロナウジーニョ容疑者は、パラグアイ警察の捜査に協力した後は「できるだけ早い」釈放を望んでいると述べた。

 3月21日に40歳になったロナウジーニョ容疑者は、息子の誕生日があったため、もともと3月7日にブラジルに戻る予定だったという。「パラグアイを去った後は、まずは母のところに行ってハグをする。そして、この状況が生み出した物事を整理する」 (c)AFP/Hugo OLAZAR